声と波動

わたしは声に敏感だ。

まぁ、もしかしたら五感すべて敏感なのかもしれないけど。

人の多い場所に行くと、その人たちの出しているものがどんどん入ってくる。

話し声、息遣い、匂い、表情、動作。

それらの情報がデータベースに入っていって、パタパタと分析と振り分けを行なっている。

それは意識しなくても勝手に行われていることなので、基本的に止まらない。

だから人の多い場所は疲れる。

不特定多数が集まっている電車の中とかは特に疲れるので、基本的に音楽を聴いて紛らわしている。

 

今日、落ち着いたカフェの中で過ごしていたら、途中、後ろから男女の話し声が聞こえてきたんだけど、その男性の話し方が気になってどうしようもなく、慌ててイヤホンで音楽を聴き始めた。

後ろの席だから視界には入らない。だけど声は入ってくる。

しかも、そういう不快な声は、概して大きいのだ。

 

人の雰囲気は波動だと思うんだけど、声というのはその波動にいろんなものが乗っかっていて、言葉、口調、音量の中に、その人の人格が表れている。

でもやっぱり口調かな。

高圧的だったり支配的だったりする口調に、ものすごく不快感を感じる。

内容がよく聞こえてなくても、口調でだいたい想像できてしまうというか。

マイナスオーラ?

ネガティブな感じ。

 

わたしは声に敏感だけど、それって結局、波動に敏感だということのような気がする。