作るものには、その人の個性が表れる。
わたしは乗り物にも、いわゆる「顔」があるように思っている。
感じ悪いな、と思う車がいる。
傍若無人な顔をしているというか。
轢かれるんじゃないか、と思って警戒する。
急旋回して着陸してきたという機体。
コンクリートがなければ大破炎上することはなかっただろうけど、なんだか無理して突っ込んだような感じがあった。
うまく言えないけど。
ゴーアラウンドから、どうしてそんな数分で急旋回して着陸したのか。
普通は1周くらいしてから立て直すのに。
そういえば、出張で乗った高松空港からの帰りの便、離陸後にぐるぐる同じところを旋回しているのでなんだろうと思ったら、航路に積乱雲があるので避けるために別の航路に変更します、ということだった。
変更や立て直しには、それくらいの時間がかかるんだと思う。
もちろん、緊急事態ではあると思う。
でも、あまりに急ではなかったのか。
不幸は重なる傾向にある。
でも、幸運も重なるときは重なる。
無事であるがために気付かない幸運も、きっとある。
生きていることが、すでに幸運。
こうして新年を迎えられることが、幸運。
しっかりと、地球と繋がっていられますように。
PS
懲りずにずっとニュースとコメントを追いかけていた。
コメントの中に、「バードストライクの後、ゴーアラウンドせずにそのまま着陸してしまえばよかったのでは?」というのがあり、それだ、と思った。
不可解の始まりは、そこなのかもしれない。
旋回できたくらいだから、そのまま着陸できたのではないか。
そしたら本来の方向だし、壁もないし、逆噴射ができずにオーバーランしたかもしれないけど、激突はしなかった。
ゴーアラウンドの前は車輪が出ているのが見えたというから、胴体着陸にもなっていない。
そこが、分かれ目だったのでは?
それでどうなったのかは、仮説でしかないのでわからない。
多分、数分間の間に幾つもの分かれ目があって、全てが悪い方に向かってしまったんだと思う。
人間は間違うものであるし、それは避けられない。
瞬時の判断が、大きな違いを生むことがある。
自分が思っているよりも大きな影響を与えることがある。
それを認識した上で、ベストを尽くすしかないんだろうな。