とある日曜日の午後に

さっき
台所?ダイニング?に行こうとしたら
足元に緑のベビーカマキリがいた。
ほ?
どこから来たの?
おいで、
と威嚇するカマキリを手に乗せ、
ベランダに出る。
ちっちゃいくせに、
ものすごい構えてる。
ぷぷ。


と、
ベランダの光景に
私がぼーっとしてたら、
ワイルドストロベリーの上に、
ジャーンプ!
うんうん。
そこ行きな。


お。

あ、見つけちゃいましたね。
玉虫色?の虫。
この間から、
うちのワイルドストロベリーちゃんに
たくさんついてる虫。


この後、
ご想像通り捕獲して、
はむはむと食しておりました。
ちっちゃいけど、
ちゃんとカマキリでした。


そう、
何にぼーっとしていたかというと、
竹です。
いや、
家のベランダ側には竹薮があったのですが、
先月だったかな?
ある日突然なくなっていて、
すごくショックだったのですが、
一昨日まで
2本また竹が私のベランダの庭に生えていたのです。
それが
昨日の夜に大きいほうが切られていて、
さっき買い物に行っていた間に
もう1本も
抜かれてなくなっていました。
植えていたジャガイモも、
葱も、
種から育てたアボガドも、
すべてなくなってました。


プランターに植えているワイルドストロベリーだけは
難を逃れましたが。


また
すっからかんに
何もなくなったベランダ。
なぜ私のところだけ
切られたり抜かれたりするのだろう?
隣なんて
草ぼうぼうなのに。
私は
雑草だけ抜いたりしてたのに。


また
なんにもなくなった。


放したカマキリに、
お前は生きろと思いながら
ワイルドストロベリーに水をやった。


切られた竹のてっぺんには
水が溜まって
その雫がぽたぽたと
下に落ちていた。
それは雨のしずくではなく
竹が吸い上げた土の中の水だ。


竹は泣いていた。