Life

今日で3月が終わろうとしています。
諸行無常」という言葉。
すべては変わりゆく。そしてまた朝は来る。

今年は桜の開花が遅いように思います。
先日、お気に入りの石手川公園に行ってみたのですが、まだほとんど咲いていませんでした。
そして、私のいちばん好きだった桜の木は、病気になったのか、幹が切られて、数本の枝だけになってしまっていました。
4年の間に変わってしまっていた。



私の育った小さな町、松前町には、山がありません。
自転車に乗って走ると、その空の広さが身体いっぱいに伝わります。
西側には穏やかな瀬戸内海。
東京から帰ってくると、私の感覚はこの土地に影響を受けていたんだということを、改めて感じます。
「Openness」
大きな鉄塔も送電線もなく、空と大地が主役。
隣の松山市との境界線にある重信川の橋を夜に渡ると、小さな町並みの明かりが、静かに優しく灯っていて、なんともいえない安心感を感じます。

静かに流れる川面がキラキラと光り、空の青を映し、芽吹いたばかりの黄緑の木々の下には、黄色い菜の花。水辺には青々と広がる水草。囀る鳥の声。
小さな、誰も集まらない、楽園はここにあった。