正しい日本語講座

ラジオ生活をしている私ですが、映像として受け取るテレビと違ってラジオは耳に集中しているので、言葉の使い方が特に気になってしまう。
最近気になっているのが、何にでも「〜させていただく」をつけること。
「当店では…を作らせていただいています」
え、何?許可?承諾?
「提供させていただいています」なら分かるんだけど。
もしくは、「作っております」?


多分、乱用している人は、「させていただいています」と言えば丁寧になる、もしくは謙虚な姿勢になると思っているんでしょうね。
ちなみに私が一番酷いと思うのは、「やらさせていただきます」ですね。
「やる」という乱暴な言葉に、とって付けた感の「させていただきます」がハンパない。
なんなんだ、その言葉は?


最近読んだ記事の中に、正しい言葉遣いを学ぶのは家庭であるというものがあった。


話が少し逸れるけれど、「不倫騒動のタレントをテレビに出すのは子供の教育によくない」という苦情に対して、「不倫が悪いと思うなら親が子供にそう伝えればよい」という意見があった。その通りだと思う。テレビから排除したところで現実は変わらないし、実態を隠して物事が良い方向に進むことはない。


結局、子供が大人になる過程で一番影響力があるのは家庭である。
その中で、必要なことをどれだけ伝えられるか。与えられている課題は、本当に大きいと思う。


言葉の話に戻すと、最近の乱れ方には少々危機感を抱いてしまう。
私と同じように、聞こえてくる日本語に違和感を持っている人は、どれくらいいるのだろう?
英語に関しては自分が好きなので教えているけれど、正しい日本語を教わる機会もなければならないなぁ…としみじみ思うのでした。