悶々と

天気はこんなにカラッと晴れているのに、心は悶々としている。
言いたいことが言えないと、内側に溜まって自分を圧迫する。
感情的になっても仕方がないと思って、腹が立っても感情を抑えて出さないことが多い。
起きてしまったことは仕方ない、いま相手を責めたところで意味がない。


そうなんだけど。


繰り返されると、途方に暮れる。
同じことの繰り返しは、わたしには辛い。
この人はこういう人だから、という、諦めが必要なんだろうか。


責任感が強いわたし。
与えられたら真面目にこなすわたし。
例えばそれが「個性」だからということで、「約束を守る人も守らない人もそれぞれ」ということになるとしたら、真面目にやっている人には不公平感が残るんじゃないかと思う。


だけど世の中には不公平がつきものだし、直面している問題によってもどこに不公平が起きるかは異なってくる。
世の中には、単純に評価を下せないものもある。


悩ましい。
悩ましくて悶々とする。
とりあえずもう忘れてしまいたいくらいだけど、忘れてなどしまえないのがわたしだ。


そういえば、今朝読んだ瀬戸内寂聴さんの言葉にあった。
痴呆になってしまえば本人は辛い思いを忘れて解放されるから幸せなのでは、という意見に対し、それは自分が幸せなだけであって、周りに辛い思いをさせているので本当の幸せではない、と言っていて、本当にその通り、と、心から共感した。
そんな生き方は幸せではない。
だからわたしは、やっぱり自分の責任を果たさずにはいられないんだろう。
すっぽかされたとしても、自分は約束を守る人であり続けるんだろう。