おだやかな日曜日

日曜日の午前中は、
甥っ子たちの英語レッスンのため、晴れた日は歩いて兄ちゃん家に向かう。
朝の空気。
そういえば昨日、
丸亀に行くために早起きして、7時の光を浴びた。
道中、脇の山なんかを見ていると、
朝の光を受けた生物は、
その分、長く生きられるような気がした。


日曜日の朝。
のんびりとした空気。
新緑の木々。


新緑といっても、
まだ黄緑の葉っぱ。
やっと芽を出しました、という感じの、
人間で言えば少年と青年の間というか、
ひよっこというか、
ちょっと頼りない、緑。
これが、
後1ヶ月もすれば、
青々と茂らせて、立派な緑になる。


ところで、
子供→少年→青年→?→中年→熟年・・・
?の部分は、何?
成年?盛年?
あまり使われていない言葉。
ここの部分を呼ぶことは少ないような気がする。
20代後半から30代。
すごく大事な時期だと思うのだけれども。
青年の次が、いきなり中年というのは、ねぇ・・・。


若葉の季節。
アジサイはもう、葉っぱで茎が見えないほどになった。
街にも、まだ着慣れないスーツを着た若者が溢れる。


兄ちゃん家の、コロ。
朝着いたときは、吠えられた。
どんな気持ちで吠えたのかは判らないけれど。
帰るときは、決まって静かで大人しい。
撫でてやると、気持ち良さそうにうずくまって、
手を舐めて、前足を掛けてきた。
初めて、犬らしい仕草を見たような気がする。
前足に顎をのせる様子は、
もらわれて来た子犬の頃と同じだった。


そんなコロを写真に捉えようとカメラを出したら、
途端に逃げ惑うコロ。

リラックスしたコロを撮るまでには、かなりの時間が必要なようだ。



少しずつ、前に進んでいく世界。
後ろに流れていく、昨日。



タンポポを見ていて、やっと思い出した。
低く咲いている花に不思議な感覚を持ったのは、綿毛の高さとのギャップだった。
そう、タンポポは、その種をできるだけ遠くまで飛ばすために、
花を咲かせた後に、伸び上がるんだった。
だから花は低くて、綿毛は高い。
そんなことさえ、忘れていた私。


季節外れのコスモスが咲いていた。

穏やかな日曜日。
小さなしあわせ。