報道のあり方

これは以前から思っていたことですが。
見ている人の不安をあおるような取り上げ方や、わざと感情に訴えかけるような撮り方をしている報道を見ると、本当に気分が悪くなります。
この間までお世話になっていたBossが、「日本には本当の意味での報道というものがない。BBCやCNNのような報道チャンネルもない。」と言っていましたが、民放の報道番組はキャスターのコメントにさえ主観が思いっきり入っていて、偏った伝え方をしていることが多い。
レポーターのドラマチックでわざとらしい言い方、まるで他人事のようにコメントしたり賛同したりする人たち。
報道というより、井戸端会議です。
「ちょっと聞いて〜、○○って、××なんだって〜」
「え〜、うそ〜、そうなの〜??ひど〜い!信じられない〜!!」
・・・・・

アホか?!と言いたくなる。


報道は、事実を伝えればいいんですよ。そして、検証すればいいんですよ。
そこからどう考えるかは、視聴者がすることなんですよ。

だから、私たち一人ひとりは、その番組で言われていることを鵜呑みにするのではなく、何が起こっているのか、自分はどうするべきなのか、考え、話し合い、行動することが必要なのです。
それをしないまま、思考停止で生きている人が、意外と多いように思います。
もちろん、テレビ番組の中でも役に立つものがいっぱいありますし、素晴らしいものもいっぱいあります。
ただ、「ニュース」というものは、もう少し真摯であってほしいと私は思います。
数字を取るために演出をするようなことは、やめていただきたい。
そして私たちも、もっと自分で考える力を養っていきたい。