脳には人称がない

「人の悪口を言わない」ということは、
相手のためだけではなく、自分のためなのだ、ということをしきりに話していた時期がありました。
そのときに、ある人が「脳ってね、バカなんだよ、脳には人称がないんだって」という話をしてくれた。
脳には人称がない。
つまり、全てを1人称で捉えている、ということ。
私の「悪口」の話は、
「悪口は、相手に言っているつもりでも、いちばんその悪口を聞いているのは言っている自分であるから、自分に言っているようなものだ」ということだったんだけど、
その人称の話を聞いて、更にその根拠が確実になった。
悪口を言わないことはもちろんのこと、相手を出来るだけ褒めること、認めることは、相手のためだけではなく、自分のためでもある。


「思考は現実化する」
そんな本を、随分前に見た気がします。
人間の思考や脳の働きについて、まだ解明されていない部分も多いと思います。
理屈では分からないけど、
やっぱり私は、人は思ったほうに動いていく、と思っています。
ずっと考えていることが、その人を形成していくし、
思っていることが、何かを引き付けていくと思います。


私は、
「がんばる」とか「ポジティブ」とかいう言葉が必ずしも常に必要だとは思わないのですが、
「どちらを取るか」というときには、やはり明るい光のあるほうを選びたいと思っています。
ある本で「積極的思考」について書かれてあったのですが、
その元になっている言葉は"positive thinking"ではなくて"possible thinking"だったとき、
「それだ!」と思った。
常にポジティブである必要はない。
ネガティブもポジティブも、両方必要なのだ。
でも大事なのは、物事に対する基本的な姿勢として、「可能である」と思っているかどうか、なのだと思う。
明るい光に向かって、進んでいくかどうか。
明るい光を見つけられると思うかどうか。


Everything is possible, if you want it to be.


あなたが望めば、必ず道はある。


そして脳には人称がないから、
"you"と言っていても、「あなた」と言っていても、自分のことのように捉えているんですよね。


深い。