語らなくても理解できること

先日、ある友人の投稿を読んでいたら「人生のどん底だった時期に…」といった言葉があった。


大人になってから出会った友人の場合、それまでの歴史を知らないことが多い。
どんなことがあってどんなことを感じたのか、といったことを具体的には知らない。
でも、現在の様子からなんとなく感じられる、それがその人の歴史なんだと思う。


私も彼女も、昔辛かったことについて具体的に話したことはなかったと思う。
現状から思うこと、問題点、これから目指したいこと、課題について、いつも話していた。


そもそも、本当に辛かったことなんて、そうそう話せることではない。
むしろ、それを超えて、希望を語りたい。
それが、私と彼女の共通点なんだと思う。


同じように何かを経てきた人には、語らなくても理解できるものがある。
それは何となくそう思っていたけれど、実際に文字でそれを読んだとき、「ああ、そうなんだ」と気付いた。
具体的な内容は、今でもわからない。
だけど多分、何か辛いことを通過した人に共通する感覚を、共有することができるんだと思った。
そんな出来事でした。