感性が豊かなんです

洋書を読みながら泣いてしまった子、水曜日の授業の時、ジェスチャーや表情などについての長文を読んでいて、「わたしは映画を見てもすぐ泣いてしまうんです、怒っても、それが自分に対してでも、泣いてしまうんです、感性が豊かなんです」ということを言っていた。
どうやら、わたしの言い方がキツかったということより、自分がわからなったということに対して泣いたっぽい。
まぁ、両方あるだろうけど。


確かに感情が豊かなんだと思う。
飾らず、まっすぐ表現するし、感情を隠さないし、隠せない。
わたしも話す時に手がよく動いたりジェスチャーが多かったりするけど、彼女もそういうところがある。
そういう部分が可愛らしい。


単語をなかなか覚えられなくても、英語の成績が優秀でなくても、彼女の感性が生み出しているものの素晴らしさを考えれば、そんなことは大したことではないように思う。
それでも英語をやろうと思うから、できるようになりたいから、通い続けているんだろうし、意義はあるんだろうけど。


英語の点数も大事。
だけど、そんなことより、と思う。
人の持つ素晴らしさには、数字では表すことができない、一瞬の輝きのようなものがある。
それは、その瞬間に立ち会った人しか、見ることができないのかもしれない。
そしてわたしは、その一瞬が見たくて、この仕事を続けているのかもしれない。