既成概念

OLの続き。
ドラマの途中で思ったこと。


このドラマは、既成概念を限りなく遠ざけていた。
例えば、主人公を好きになる後輩は、普通に男らしいというか男っぽいというか、「ドS」と表現されているけど、言動も行動も普通の男性で、いわゆる「ゲイっぽさ」のようなものは見られない。だけど家事が得意で、世話好きで、相手に対しては純粋で自信がなくて、肝心なところで一歩引いてしまう。(そういうところはある意味ものすごく乙女。)
単純に、好きなのが同性だっていうだけ、ということがよく表れていた。
主人公が部長を断ったときも、「上司だから?」「男だから?」という部長に、「部長のことは尊敬しているけど恋愛感情がない」と伝えるあたり、考えてるなー、と思った。


好きになるのに性別も年齢も立場も関係ない。
それはなんとなく蔓延っている既成概念に対するメッセージのように思えた。


別に特別なことじゃない。
だって、みんな一人一人違う人間なんだから。
元々、存在自体が特別なんだから。


それを前提として、「こんなこともありますよね」というスタンスで描く。
それは何か、窮屈な籠に入れられていた鳥を、扉を開けて自由にするような、そんな開放感だった。


圧力をかけてコントロールする時代は終わった。
枠にはめて制御する時代は終わった。
もう自由に動ける。
これからはそういう時代です。