母の遺言

今となっては、遺言のように残っている母の言葉。


「自分を安売りすることないよ」


方向性を見失うと出てくる言葉。
そのときの母の意図としては、30代になっているからと言って、安売りする必要はないということだったのかもしれない。
だけど、なんだかものすごく本質的なことを言われたような気がした。
わたしに対して肯定的なことをほとんど言わなかった母だったからこそ、なんだか重みがあるように思えた。


自分を安売りしない。
それを自分に言い聞かせる。