Sign

ここにきて、複数の生徒に動きが出てきた。
今まで、変化なく続いていたけれど。
タイミングだろうか。


テストの点数が低迷しているから、という理由を聞くにつけ、そこにフォーカスして結果を出せなかった自分と、そこにだけフォーカスしたくなかった自分との葛藤が出てくる。


わたしは何をやってきたんだろう。


全てがわたしの責任ではないにしろ、「英語力を上げることができなかった」という結論ではある。
ただ、現在のその「英語力」の基準は、「学校のテストの点数」ということになっている。
文法問題、和訳、英訳・・・言われた内容に正しく答え、単語を覚えて間違えずに書く。


そのような、テストのための英語を教えることに徹すればいいのか。


答えはやっぱり「No」だ。
わたしはもう、そういう英語を教えることが、できない。


わたしの目指す英語力は、自分を表現し、意見を述べ、交流を深めるための手段としての英語力だ。
「学校で10年習っても英語が話せない日本人」は、もういらない。
いい加減、そこから卒業したいのだ。


テストの点数は、一つの基準だった。
目標を設定し、課題に取り組み、よりよい状態を目指して進むという、経験の一つだった。
その過程を否定するつもりはなかった。


だけど。


もうごまかしは効かなくなった。
矛盾を抱えたまま、続けることはできない。
これはきっとSignなのだろう。