3年A組

初めは見る気がなかったドラマ。
殺人とか戦争とか暴力とか、そういうのは基本的に苦手で、最初はそういう匂いがしていたから、見るつもりがなかった。
だけどネットの記事で、菅田将暉演じる教師の言葉を引用しているものがあって、そこだけ切り取ると彼が一番の熱血教師だ、と書かれてあって、その引用されていた言葉に興味を持ち、配信動画で見てみた。
そうしたらもう、いい意味で予想を裏切るドラマだった。
すごかった。
こんなに向き合ったドラマがあるんだ、日本のドラマはどうも上っ面なものが多くてつまらない、と思っていたところに昨年のおっさんずラブがあり、少し見直していたところだったけど、これまたすごいのが来た、という感じ。
ま、細かい部分では気になるところもなくはないのですが、全体としては本当によくできている。
いや、菅田将暉、いい役者だとは思っていたけど、すごいね。


1話の最後、え、ほんとに殺したの?と思ったけど、2話でそこも曖昧になり。
ますます、やっぱりいい教師なんじゃないかと思えてきた。
やっていることはおかしいけど、行き過ぎだけど、言っていることはものすごく真っ当。
いやなんか、ずっとやり過ごしてきたことを、一気に爆発させたような。


真っ当なことって、実はこんな風に埋もれてしまっていたのかもしれない、と思う。
これだけのことをしなければ、わかってもらえない、気づいてもらえない、声をあげても石を投げて消されてしまうような。


善人と悪人の区別は誰がつけるのか。
悪魔は悪魔の顔をしていない。


「過去と向き合わないということはそこで成長が止まってるということ」


菅田将暉もすごいけど、永野芽郁ちゃんの存在も結構大きい。
あの真っ直ぐさに救われる。