明日から自宅待機。
出勤してメールを見ていた。
毎日流れてくる部門リーダー(主にUSと日本)からの配信。
そこには、家族をどうやって守るか、とか、気をつけるべきこと、とか、今後の見通しが書いてあった。
派遣社員には自宅からのアクセス権限がないため、当面の間、メールも見られなくなる。
注意事項と共に励ましの言葉も入っているその配信メールを、しばらく見ることができないのだ、と思うと、なんだか泣けてきてしまった。
そのメールは、もはや業務連絡とかいう次元を超えていて、わたしの心の支えになっていた。
「みんなのことを第一に考えているよ」というメッセージ。
社員一人ひとりを守るために出されている指標。
そういう姿勢から得られる「安心感」のようなものを受け取っていたんだと、改めて思った。
そして、先週末に有給を取っていた間に見逃していたCEOのビデオレターを聴いた。
全面的に自宅勤務になること、このタイミングに解雇はしないこと、体制を整えていくために新規雇用はストップすること、3月からダウンしている売り上げに対しての経費削減は何ができるか考えていること、そしてやはり最後には、顧客を支えているのは社員のみんなだから、一番大事なのだ、ということを言っていた。
感染した人を「全面的にバックアップする」とも言っていた。
今回ほど、会社のありがたみを感じたことはない。
こんなときこそ個人を守れるシステムを、と思うけれど、その余力を持っている会社も多くはないだろう。
リーマンの時も派遣社員だったけど、影響を受けて職を失った。
でも多分、今回はあのときより深刻だと思う。
にも関わらず、今の会社は「保証する」と言っている。
今回のことでいろんなことを見て、いろんなことを感じたけど、今いる部署が海外旅行に付随する業務に関わっているので、その対応をリアルタイムに見ていて、どんどんと封鎖されたり制限されたりする地域に渡航しようとしている人を、「今行っても何もいいことないから」と、なんとか説得したり、帰ってこれなくなりそうな人のチケットを必死に手配したり、そうやって最善を尽くしている様子を見ながら、これってvalueだな、と思った。
中には空港閉鎖に巻き込まれて帰ってこれなくなった人もいたみたいだけど、それは稀なケースで、大概の人は誘導できていたと思う。
対応していた人たちは日々変わっている情勢と情報に翻弄されながらも、本当に懸命に動いていたと思う。
それを、上層部がちゃんと理解している。
そう感じる。
こういうときに、真価が問われる。
社内システムにアクセスできないというシャットダウン前日の今日、いろんな側面を見た気がする。
でもそれも、HSPのわたしだからという部分もあるだろう。
配信メールに涙ぐむ人なんて、一部かもしれない。
だけど、その人間的な「体温」みたいなものは、多分しっかり浸透していて、人々の心を動かしているんだと思う。
そんな環境に身を置いていることに、深く感謝した1日でした。
(小さなドタバタはあったけれど・・・)