Foo Fightersのドラムが亡くなったというニュースを見た。
外でそのニュースを見かけて、思わず歩きスマホしてしまった。
彼らはツアーの途中だったという。
家に帰ってからYouTubeで検索していたら、Carpool Karaokeの番組のFoo Fightersが出ている回があった。
その中で、司会のJames Cordenがメンバーに加入したときのことを聞いていて、そのメンバーが「当時はNirvanaの存在はあまりに大きくて、Kurtを失ったことをなかなか消化しきれなくて・・・」と話している途中に、Daveが「僕はまだだよ」と、ボソッと言っていて。
そのとき(Kurtが亡くなったとき)のことはDaveが他の音楽番組でも話しているのを見たことがあって、しばらくは受け入れられず、どうしたらいいのかわからなくて、音楽も涙が出てきてできなくて、ふと流れてきた曲(”All by myself ..."っていうやつ)にもまた泣いて・・・みたいなことを言っていたんだけど。
Foo Fightersの公式のTwitterに対する返信の中に「ドラムで参加していたバンドでフロントマンを失い、自分がフロントマンになったバンドでドラムを失うことになるなんて、彼はどんな気持ちだろう」みたいなことを書いている人がいて、本当にその通りだと思った。
ロックをやっている人は、繊細な人が多いと思う。
「僕はまだだよ」というDaveの言葉は本当なんだろうと思う。
その失くしたものへの気持ちを持ったまま、音楽を続けているんだと思う。
自分のバンドであるFoo Fightersを始めたのも、決して吹っ切れたからでもなんでもなく、その気持ちを抱えたまま音楽をやるしかなかったんだと思う。
それは音楽でしか表現できないものなんだろう。
彼は曲を通してずっとKurtに語りかけているんだろうと、なんとなく思っていた。
残された者として。
Foo Fightersとしての活動を続けてほしいとは思うけど、いくら足を骨折しながらステージを続けたDaveでも、今は辛いだろう。
それでもまた出てきて、音楽を届けてくれることを願う。