ヒミズ

伸び続けるレモンバーム

動画サイトでヒミズを観た。
何とも深い映画だった。


あんな環境で生きている人がいる。
それを思うと、今までの私は、自分の置かれた環境に意気がっていた気がした。


ここのところ、私は上しか見ないようにしていた。
底辺を見ないようにしていた。
今、教えている生徒たちにしたって、高い月謝を払って通うことができる人たちで、本当に苦しんでいる人たちには、手を出していない。
そこは避けて、きれいな人たちにしか関わっていない。


もちろん、お金があるから助けが必要ないということではない。
だけど、このままではいけない気がする。


私がするべきことは何なのか。
それを考える映画だった。


マザーテレサは、底辺に手を差し伸べることに専念した。
最も貧しい人たちに与えることに専念した。


お金、生活、経済活動。
循環させるとは、どういうことか。


印象的だったのは、碌でもない大人もいる中で、自分に関わる人に対しての態度が真摯な、まっすぐで真剣な人もいるということだった。
そう考えると、結局、どこを向いて生きていくか、ということになる。


本当に私は誰かのためになっているんだろうかと、私はよく考える。
一生懸命にやっているつもりでも、何も生み出してないんじゃないだろうかと。


その答えはないかも知れない。
模索しながら、進むしかないのかも知れない。