成果の測り方

rock_azure2015-12-06

仕事の成果は、一概には測れない。
多分、どんな仕事にも、数字で測れる部分と測れない部分がある。
そして、数字として表れるものには時差がある。
継続してきたことの成果が数字となって表れるので、今現在やっていることの成果は、ずいぶん先になってからでなければわからないことも多々ある。


10年以上前の教え子からメールが来た。
当時の私が作っていた名刺を渡していたんだけど、片付けをしていたら出てきたらしい。
その彼女が、私の名刺を捨てずにいたこと。
そして偶然見つけたこと。
そこからメールをするという行動を起こしたこと。
見つけた後、メールを送るまでには、ブログを通って、どこからか私のホームページにたどり着いて、連絡先を見つけなければならない。
それだけの時間とエネルギーを彼女がかけたということ。
それを想像すると、感動を超えて奇跡に思えてくる。


教えるという仕事の醍醐味は、これなんだとしみじみ思った。
何が相手に残って、何が自分が費やしたことの成果なのか、その時点ではわからない。
私に関して言えば、英語は教える対象物ではあるけれど、生徒たちが英語をマスターすることが目的ではない。
私と英語を学ぶということを通して、何かのきっかけや考え方や行動の変化を体験してほしい。大人になって生きていく中での何かのヒントになってほしい。


それが、彼女のようにフィードバックしてくれる人によって、再確認できると、自分のしていることに自信が持てる。


そして生徒と先生という関係を卒業しても、大人になってからも、先輩後輩のような、友人のような関係で、お互いを刺激することができたら、それは本当に素晴らしいことだと思う。


私の仕事の成果を見ることができたような、そんな出来事でした。
なつみちゃん、本当にありがとう!