選ぶ基準とポイント

何度も言っていて自覚があること。
わたしは要求する基準値が高い。
自分の中での完璧に近い状態を求めることが多い。


先日の美容院。
想像通りだけど、やっぱりパーマのスタイルがまとまってない。
なんというか、方向性がぼんやりとしていて、外ハネもするし、中途半端。
行く前より、むしろパーマが緩くなったんじゃないの?と思うくらい。


センスも技術も、言葉では言い表しにくい。
だけどわたしは、その微妙な違いを認識する度合いが、多分、人より高い。
だからこそ、いつもの美容師さんに任せていたし、だからこそ、その人が今回パーマを巻かないということに、疑問を感じた。
同じ仕上がりになると、思っているんだろうか、と。


助手の人(女性)はそれでも気を遣ってやってくれたけど、酷かったのはもう一人の手伝った人(男性)だった。
手袋をしていたのは手が荒れるからかもしれないと理解しようと思ったけど、まーーーー、髪が引っ張られて痛かった。
手袋をした上に雑なの????みたいな。
なんだこの人?
わたしの髪を触るな!
・・・まぁ、そんなことを言うわけでもなく我慢したものの、お金払って時間も使って、結局納得いく仕上がりにならず、そこから毎朝セットするたびに上手くまとまらなくてイライラして・・・


なんだこれ?


ということで、やっぱりこのままでは納得がいかないので、連絡して日曜日に直してもらうことにした。
唯一の休みを使って行ったのに、なんだか虚しい。
まぁ、終わったことは仕方ないけど。
わたしにはすぐに予想できたことだっただけに、残念な感じが残る。


わたしが何かを選ぶ基準。
それは、技術はもちろん、そこに付随した人柄や感性、話し方や接し方など、多分かなり細かい。
その基準に合格するって、すごい倍率だと思う。
だけどそれに合致した人を見つけると本当に嬉しいし、素晴らしいと思うし、尊敬も尊重もしているつもりだ。


素晴らしいと思う、お気に入りの店員さんがいる。
その人は、愛用しているラ・カスタのお店にいるんだけど、シフトなのか、毎日そこにいるわけではないみたい。
でもちゃんと覚えてくれている。


彼女のどこが素晴らしいかと言うと、もちろん雰囲気もいいんだけど、わたしの話を聞きつつも、いつもはっきりと何かをオススメしてくれるところが素晴らしい。
前回はスペシャルケアとしてのトリートメントを買いに行ったら、がっつりケアしてしっとり仕上がるのを勧めてくれた。
わたしは洗い流さない、セットの時に使うものを見ていたんだけど、「それよりこのほうがいいですよ」と言われた。その意見に従ってみたんだけど、使ってみると、週1回のペースで使うタイプだし、少しの量で効き目があるから、減るのが遅い。
つまり、買うときは少し高めだったけど、かなり長く使えるので経済的だったということに後で気づいた。
彼女がそこを意識していたかどうかは、わからないんだけど。


そしてもう一つ印象的なのは、サンプルをくれるとき。
他の店員さんは、「何にしますか?」と言うことが多いんだけど、彼女は、「今お使いなのはこういうタイプだけど、このタイプは似ているけど、ここがこう違っているので使ってみてください」と言って渡してくれる。
明らかに、今のわたしの状態を把握した上でお試しサンプルをくれるのだ。


わたしはそういうタイプの人が好きだ。
人当たりはよくても、ちゃんとポイントを押さえていて、控えめなだけでなく、ちゃんと意見を言ってくれる。
芯が強くて、しなやかな人。
こんな基準値の高いわたしに、ちゃんと心と知識を持って、応えてくれる人。
そんな人に出会うと、宝物を見つけた気分になる。