東京は雪。
ゴロゴロゴロ、ドーーン!って上階からすごい音と揺れがあるから何かと思って窓を開けたら、屋根から雪が落ちてた。
しばらくしたら、本格的に山盛りになってた。
神のなせる技。
なんとも印象的な日曜日。
桜は満開を迎え、出窓のゼラニウムも蕾をつけている。
いつもと変わらない自然の世界。
俯瞰して見たら、人間も同じなのかもしれない。
バッタが謎の大群になって飛んでいたり、ホッキョクグマが居場所を失って減少したり、恐竜やマンモスが絶滅したり、この地球においては、生命の活動とはそういうものなのかもしれない。
生まれて繁殖して死んでいく。
人間が少し異なっているのは、「思考」があるからだ。
時間の観念があり、思想を持ち、勇気や希望を持って行動したり、信用とか信頼といった目に見えないものを捉えられたりするのは、「思考」があるからだ。
「恐怖」は動物にもある。
それは生存本能で、生きるために与えられた力だ。
その「恐怖」を受けて「戦う」もしくは「逃げる」という、動物が取っている行動の間に、「思考」が挟まっているのが人間だ。
話し合ったり情報を共有したりして、対策を取るのが人間だ。
諦めや絶望もあるのが人間だ。
でもその裏側には「本当は自分らしく生きたい」という願望がある。
望みを持たなければ絶望することもない。
光と影は表裏一体だ。
失望することを避けるために「何も望まない」という生き方を選ぶ人さえいる。
まるでそれが自分を保護してくれるかのように思っている。
でもそれは違う。
光がなければ影もない、ではなく、光がなかったら闇しかない。
それは何も見えない状態だ。
宇宙は闇だった。
そこに光が生まれた。
それからずっと、世界に光は存在している。
そして生命は光を求めている。
雪が止んで、明るくなってきた。
わたしはこの開いていく感じが好きだ。
太陽のエネルギーを受けて開く蕾のように、わたしも生きていたい。