一人暮らしの身としては、家族以外の人との接触を控えて、なんて言われたら、誰とも会話できなくなってしまう。
顔を合わせるからこそ生まれる会話があったりする。
日々のちょっとしたモヤモヤについてなんて、わざわざ電話してまで話すことじゃなかったりする。
かと言って、SNSなんかにつぶやいてみたって、所詮一方通行のコミュニケーションで、適当な「そうだよねー」なんていう返しをしてくれるわけでもなし。
結局、自分の中だけで消化不良のまま、残ってしまう。
誰かに話すことで、昇華されるものがある。
特に何かが解決したわけではなくても、軽くなったり、小さくなったり、角が取れたりする。
それはどこか、重い荷物を持ってあげるよとか、肩を貸してあげるよとかいうのと似ている。
昔からロックを聴いていたのは、そういう部分を昇華してくれるからなんだと思う。
誰にも聞いてもらえないモヤモヤも、音楽の中には仲間がいて、「そうだよねー」と言ってくれている。
遠くにいても、言葉が違っても、どこか解り合える。
独りぼっちでもなんとか生きていられるのは、星空とロックが存在してくれるから。
同じように孤独を感じながら、エネルギーと波動を届けてくれる存在があるから。
誰にも言えない思いも、遥か遠くにある時空も受け止めて、「そうだよね」と言ってくれるから。