今回の事故で、コメントなんかを見ていると、原因が特定されて対策が講じられなければ飛行機には乗れない、なんていうものがあったけど、わたしは全くそんな気にはならず。
今までと変わらず乗るし、なんなら応援して益々乗りたいくらい。
飛行機だから危ないということじゃなくて、どんなことも何か幾つか原因が重なった結果だし、それこそタイミングで回避できたり最悪の事態になったりする。
今回だって、事故にはなってしまったけど、ジャンボ機の被害は食い止められ、最悪の事態にはならなかった。
見落としはあったかもしれないけど、パイロットはバランスを保って停止させ、乗務員は適切に誘導し、乗客は正しく避難した。
災害発生後のイレギュラー対応が甘かった部分もあったけど、その後のリカバリーは素晴らしかったと思う。
そういえば、世界の安全な航空会社のランキングで、全日空は7位だった。
わたしは物心ついたときからANA派で、国内線乗るなら絶対ANA、と思っている。
なんだか知らないけど、あのブルーの機体が落ち着く。
冷静でスマートで、スタイリッシュ。
そんな感じ。
話が逸れたけど。
リムジンバスで窓の外を眺め、羽田に向かいながら思った。
相変わらず便利な交通手段があり、渋滞もなく、空港まで1時間もかからず着く。
途中、待機場所みたいなところで新幹線たちが太陽の光を浴びて光っていて、やっぱり新幹線という乗り物もカッコよくて素晴らしいと思った。
コンテナを運ぶトラックたち、倉庫や整備場…。
どこかで災害が起きても、事故が起こっても、世の中にはそれらを動かし、支えている人たちがいる。
みんな、自分の場所でがんばっている。
日本は落ちぶれたとか、もはや先進国ではないとか、そんなことを思ったりするけど、他方では新幹線を走らせ、自動車を造り、橋を架け、飛行機を飛ばしている。
きっと誇れるものがあるはずだし、少なくとも「モノ」造りでは技術を持っていたはず。
ただ、ここ30年の抜け出せない古い組織体質によってイノベーションが興らず、不振に陥っているということ。
多分、もっとやれることは、ある。
どこかに風穴は開けられるはず。
そんな気分になった。
飛行場に向かう高揚感。
晴れ渡った空。
キラキラ光る新幹線たち。
あぁ、これだから地球人はやめられない。
そんなことを思う。