固定観念

rock_azure2006-10-30

今日の話題は、父親から朝聞いた話。
昨日、甥っ子(父親にとっては孫)たちと地域の文化祭に行ったらしく、そこで見た展示の話をしてくれた。
下の甥っ子は幼稚園で描いた絵が展示されていたのだけれど、
名前のついている絵を指して、「これがヒロシのか」と言うと、
その下の絵を指して、自分のはこれだ、と言うらしい。
「でも名前がついとるんやけん、これやろが。」と言うと、
しまいには怒ってすねて、半泣きになったらしい。


その話の半分くらいで、「あ〜、それはヒロシが正しいに違いない。かわいそうに。」と思ったけど、
本当、
思い込みってコワイ。
幼稚園の先生だって人間なんだから、間違えることもあるだろうに、
大人は、子供と先生なら
先生が正しいと思ってしまう。
「先生が間違えるわけがない」って。


いや、
間違えることだってあるでしょう。


ちょっと考えれば、
4歳の子供が、そんなことで嘘をつくはずないし、
そんな嘘、本人には何のメリットもないし、
でもいくら子供だからといって、自分が描いた絵が分からないなんてことはないと思うし、
なのに、
ものすごい理不尽なことを言われて、
悔しかったに違いないと思った。
自分が描いた絵を指差しているだけなのに。


幸いにも、
あまりに真剣に怒ったヒロシを見て、
「ヒロシが正しいのかも」と思った父親が
「わかった。それがヒロシの絵やな」と言って、
しつこくからかう外野を止めたらしい。
そしたら納得したらしい。


私は、
決して大人が子供より分かっているとは思わない。
子供のほうがよく知ってることだってあるし、
大人が忘れてしまったことを教えてくれることだってある。
素直じゃない子供はやっぱり手こずるけど、
でもそんな態度をとってしまう子にはそれなりの理由があるわけで、
そこを聞いてあげることも必要だし、
子供だからってバカにしちゃいけない、と思う。
いや、子供こそ、バカにしちゃいけない。


まあ、私も、
いつも出来ている訳ではありませんが、
心がけるようにしています。
はい。


聞くこと、大事です。
相手が大人でも子供でも、
年上でも年下でも、ね。



ということで写真は、
ピスタチオを食べるヒロシです