少子化、経済成長と生活

何の弾みだか、思い出してしまった。
人口増加について。
世間では、というか日本では、「少子化少子化」と叫ばれているが、本当にそうなのだろうか。
何となく手にとって買ってしまった銀色夏生さんの本に書かれてあった、世界の人口増加のグラフ。
ずっと横棒で停滞していたのが、右端で一気に急上昇している。
つまり、異常に増加しているのだ。
少子化だと騒いでいる人は、一体何のために騒いでいるのだろう?
子供が少ないと、経済が回らないから?
将来支えてもらえないから?
年金がもらえないから?


もちろん、女性にとって産みにくい条件が揃ってきていることも、あるだろう。
就職率が上がって晩婚化が進んだ、まぁ、それもあるだろう。
でも、世の中の女性は本能的に気付いているんではないだろうか、世界に人間が溢れているということを。
むやみに増やしてもいけないということを。


それと関わりもある、経済成長について。
未だに、経済成長を優先させないといけない、という考え方がある。
本当にそうだろうか?
本当に、そんなに必要なのだろうか?
高度経済成長の時代に、その訳の分からない右肩上がりのバブルの影で、失われたものはなかったのか。
人を思いやる心とか、古いものを大事に使うことや、命(食べ物)を粗末にしないこととか。
置き去りにしてきてはいないのだろうか?


ひとつひとつを大切にするということ。
ひとりひとりを大切にするということ。
生活を見直す時期に来ているのではないかと私は思う。