何が問題って、これに対する反応に"共感"が多かったという記事。
どこまでヘルなんだよ。
誰か嘘だと言ってくれ。
ま、嘘なんかじゃない、そのまんまなんだろうなと想像できるところが、これまた地獄度加速中のヘルジャパンなのだ。
産休育休で休むから、子育てで休むから、若い女性は雇わない。
そんなことを、堂々と(炎上覚悟で?)恥ずかしげもなくよく言えるよな。
何が炎上覚悟だ。
若い女性から機会を奪うことで問題を"回避"しているに過ぎず、何も解決してない。
悪いのは若い女性じゃなくて"システム"なのに。
システムを変えようとせず、若い女性を排除し、問題を抱えたシステムはそのまま維持する。
それにみんなで賛同する。
ここでもネガティブ共感が大活躍。
そうだよねー、若い女性を採用しても産休育休で抜けちゃうし、残された人が大変なんだから、雇わないのが一番だよねー、そうだよねー。
・・・
いいかげんにしろよ。
ていうか、日本は本気で消滅したいに違いない。
先日、応募して当選した落合恵子さんの講演会に行ったとき、「どうしてそんなにいつも怒っているのかと言われることがあるが、怒りたくなることがあまりに多すぎる」ということをおっしゃっていて、本当にその通りだと思った。
原発は再稼働するし、防衛費を上げて(米国でいらなくなった)武器を買って増やすし、夫婦別姓も同性婚も認めないし、外国人労働者を奴隷のように働かせ、差別は放置(それどころか助長)し、緊急避妊薬は承認せず女性にリスクを負わせ、意味のわからない校則で子どもや若者を縛りつけ、弱いものいじめを続ける。
そんな国に対して、怒らないでいられるわけがない。
だけど。
講演会の冒頭、「なんとなく閉塞感があって希望がなかなか見出せない雰囲気がある。でも、わたしたちが希望を示さなくてどうする、と思う。」と落合さんがおっしゃっていて、ああ、やっぱりそうだよな、と思った。
わたしもだ。
それでも希望を見出したいのだ。
ネガティブ共感で終わらず、打開策を示したいのだ。
トンネルの先に見える、一筋の光でありたいのだ。
ここから外に出られるよ、と、手を差し伸べる人間でありたいのだ。
P.S.
こんなこと追記する必要があるのか?と思うことだけど、一応書いておく。
大元ネタの話だけど、別に数年で辞めてしまう可能性があるのは若い女性だけじゃないし、何なら若い女性でも数年で辞めてしまわない人もいるのに、若い女性であることを理由に正社員採用から外しているということであれば、それは例の医大の減点問題と同類だ。
子供が熱を出しても親の介護が必要になっても、それを担当するのは女性だと世間が勝手に決めつけている。
そこから逃れられない女性たちに、会社が人手不足で回らない責任を押し付けても仕方がない。
変わるべきなのは世間であり、社会であり、システムだ。
目先鼻先で若い女性だけ排除したって意味がない。
その傍らで少子化だから産め産め言われてもね・・・無理でしょ。
無理ゲーでしょ。
逃げたくなるでしょ。
いや、ホントに。
こんなこと書く必要あるのかな?
でもやたら共感が集まってるらしいから、若い女性を排除していいと思っている人が多数いるってことでしょ?
ホントかよ。
誰か嘘だと言ってくれ・・・。