市場価値という言葉

ネットの記事なんかを読んでいると、「女性としての市場価値は…」なんていう言葉をよく目にする。
「婚活」という言葉も日常になりつつある今日、誰かに決められた基準で人としての「価値」を計られ、その枠組みから逸脱すると「価値がない」とか言われる。
昔から「四捨五入したら30歳」なんていう考え方にさえ、違和感があった。人生は、生きてきた道のりは、四捨五入なんてできない。


なぜ人は、自分を苦しめるような思想を抱くのだろう?
「あなたはもう価値がない」なんて言われて嬉しい人はどこにもいない。なのに、なぜ他人には言えるのか?それはそのまま、自分に返ってくるのに。
「どんなあなたでも価値がある」と、なぜ言えないのだろう?


市場価値という言葉。
わたしという人間は、売り物ではない。
わたしの仕事や作品に価値を問うことはあっても、存在としての価値は問わない。
人としての価値がなくなるなんてことはない。


わたしという人間を、市場に合わせることはない。
魂は、売らない。