中華街とドヤ街

いつも連れて行ってもらう横浜中華街。
去年の年末は30日に行ったら閉まっていて、その教訓を生かして今年は29日に予定していた。
それが決まってからは、手帳に書いてある「ヨコハマ」の文字を励みに働いた。
がんばったわたしに、年末のご褒美。そんな感じ。


いつもの上海料理「萬来亭」でたらふく食べる。
3種の前菜、海老マヨネーズ、鶏肉カシューナッツ、麻婆豆腐、平麺そば。
ちょっと食べ過ぎです。
毎回お腹いっぱいになりすぎて、デザートが入らないね、と話すんだけど、また今回も同じことに。
「麺はいらないね」ということで、次回は教訓を生かせるはず、多分。


たくさん食べたら散歩する。
怪しい歓楽街や廃れた商店街、ドヤ街などを見るのが好きなご夫婦なので、今回も元町を散策した後、横浜橋商店街とドヤ街を歩いた。


わたし一人なら、なんとなく、避けてしまう場所。
お風呂もついていない、コインランドリー併設の、コロニーのような小さな部屋がぎゅうぎゅうに詰まったビルの街。
杖をついた不自由な人も多く見かける。


歩きながら考えた。
こういう場所で生活している人は、どんな気分なんだろう。
自分の人生を、どう捉えているんだろう。


自分が恵まれているということを実感した。
同じ日本でも、こんなに違う。
わたしの家の周りには、こういう人たちがいない。
そのことには、普段気づかない。
そういう人たちがいる地域に来て初めて、その存在に気づかされる。


もちろん、避けているから会わない。
自分はその生き方を選ばないから、そこにいない。


わたしが選んだ人生の中には、そのご夫婦を含め、わたしを大切に思ってくれる人がいて、美味しいご飯を食べて、楽しく笑って、素敵な時間を過ごすことができている。
目の前にあるものの素晴らしさに気づけるということは、貴重だ。
幸せとは、どこかから取って来るものではなく、自分が持っているものから培養するものだと思う。