真実の言葉

3年A組についての批評を見かけた。

なぜか「4つの残念なポイント」みたいな表題で、展開が想像を超えてないとか、言っていることが普通だとか、スクールカーストにリアル感がないとか、そういうことを書いていた。

 

確かに、不自然な部分はある。

でもねー、そもそも、先生が生徒を人質にして立てこもって授業をする、なんてことにリアル感はないでしょ。

そこじゃないよね、とわたしは思う。

 

 

そして。

菅田将暉演じる先生の言葉が普通のことしか言っていない、というご指摘。

誰かが、「いやいや、そもそもパロディーだから」とコメントしていた。

そういえばその要素、あったね。

熱血教師、3年A組。

その普通の言葉が忘れられてしまっている現代だからこそだ、というコメントもあった。

 

 

第5話を見ながら思った。

真実の言葉って、そういうものなんじゃないの?

普遍の真理という性質である以上、意外性なんてなくて、ある意味「使い古された言葉」みたいに思われることもあるかもしれないけど、結局その「王道」こそが「普遍」であり、だからこそ響くんじゃないの?

シンプルだからこそ、まっすぐ届くんじゃないの?

 

 

それらのセリフは、菅田将暉があの演技力で言うからこそ、伝わるとは思う。

毎回感心する。

ストーリーにリアルさが欠けていたとしても、あの菅田将暉で全てカバー、くらい素晴らしい。