オリジナリティーって何だべさ?

知人からイヤリングの製作を依頼されたので、久しぶりにパーツを見に貴和製作所に行った。

「こういうのを作って欲しい」という依頼なので、どちらかと言うと、わたしのデザインというより、依頼者のイメージしているものに少しオリジナリティーをつける、という感じ。

まぁ、それもアリかな・・・と思ってとりあえずの試作品を作ったのですが。

 

「こういうの」というのがいわゆる市販品なので、その、何というか、既製品っぽさを少し排除して作ろうと思ったのですが、「もっとこうしてほしいというのがあったら言ってください」と伝えたら、もろ、そのわたしが排除した部分を入れて欲しい、ということだった。

 

 

そこで気づいた。

そう、わたしのデザインは、どこか控えめなのだ。

「上品でユニーク」をコンセプトにしている、いや、そう自覚していたわけではないけど、友人にそう言われて気づいた。

 

わたしはその、ありがちなデザインから少しマイナスして、少し控えめにするのが好きなのだ。

キラキラも、わかりやすいキラキラではなく、チラッと光る、気づける人しか気づけないほどのものだったりする。

でもわたしがそう思っている上品な輝きも、好みの問題。

わかりやすいものが好きな人もいる。

 

 

ということで、今回はわかりやすいものに変更することにしました。

そして、わたしが最初に作ったデザインは、自分用に改造して使おうと思います。

 

 

それから。

今回、貴和製作所のサンプルの中に、あるデザインが増えているように感じた。

それはわたしもCreemaやminneに出品しているものなんだけど、以前は目につかなかっただけなのか、増えたのかはわからない。

でも、こういうサイトに作品を出している以上、真似されるかもしれないということは覚悟していた。

まぁ、そもそもわたしだって市販品からヒントを得たわけだし、パクリっちゃあパクリなんですが。

そう考えると、オリジナリティーなんてものは結局そんなもので、特別に存在しているわけじゃなくて、誰かの二番煎じだったり、パクリだったりするものなのかもしれないと思った。

 

 

とはいえ。

作るものには、その人が表れるという。

パクリの中にも、その人の個性が出るのだろう。

取ってつけただけのパクリか、自分なりの咀嚼をした上でのパクリか。

 

 

今回のイヤリングに関しては、わたしは自分なりのオリジナリティーをできるだけ排除することにした。依頼した人の意向に沿うとは、そういうことだ。

勉強になった。