どこにでもありそうでどこにもない

「エレガントでユニーク」がコンセプトのELLENIQUEのアクセサリー。

最初にJIMDOでサイトを作ったとき、「どこにでもありそうでどこにもない」と表現したのを覚えている。

 

シンプルだけど、どこかこだわっている。

それはバランスだったり、大人し過ぎず派手過ぎないことだったりする。

市販のものにはない、繊細さや上品さ。

ありそうで、ないもの。

 

 

今回、友人の誕生日プレゼントとしてイヤリングを作ったら、すごく気に入ってくれた。

本当にツボだ、って言ってくれた。

最高の褒め言葉がいっぱい書かれたカードが届いて、嬉しかった。

 

ここにも書いたけど、その作品の一つ前、別の人に依頼を受けて、イヤリングを作った。

こういうのを作って欲しい、大体の予算を教えて欲しい、と言われて材料を検討して、○○○○円〜××××円くらい、と伝えたら、○○○○円を超えるようなら教えて欲しいと言われ、こんな感じのを買おうと思ったけど・・・と送ってもらった写真の製品が、ショッピングサイトのものだったとはいえ数百円のもので、そこでハッとした。

 

そして、決めた。

誕生日プレゼントということにして、料金をもらわないことにした。

 

 

自分の納得のいく作品を作りたい。

高価な材料を使う必要はないから、お金をかけずにセンスのいいものができればいいと思っている。

でも、安ければいいっていう問題でもない。

チャチな作品を作るのはプライドが許さない。

だけど、自分の納得のいく作品を作って、その値段を材料費+αで抑えて売るのはちょっと違う。

わたしのこのこだわりを、バランスを考えたデザインを、たった一つのオリジナル作品を、市販のものを基準とした価格で比べて欲しくない。

そう思った。

だから値段が付けられなかった。

 

 

そして今回。

その気持ち全てを友人に理解してもらえたようで、本当に嬉しかった。

わたしの作った作品が、それを語っているのかもしれないと、そう思った。

 

どこにでもありそうでどこにもない、唯一無二のものを。

大事にしていきたい。