「平成最後の」という枕詞が至るところで飛び交っているけど、それも今日でおしまい。
でも、今までは崩御による元号変更だったのが、「終わりを決める」という天皇の意思があり、それがあるからこそこのように「最後を締めくくる」ということができるわけで、それって結構大きいことだな、と思う。
とても穏やかな方だけど、心の中には熱くて強い意志をお持ちなのかな、なんて思ったり。
そんな平成最後の日。
曇りと雨降りの日。
平成が終わるというこの節目のとき、「人生最悪の日」を経験した。
それは、例えば生命に関わるとか取り返しのつかないこととか、そういうことではないんだけど、なぜか「今日は人生最悪の日だ」と思った。
それはなんというか、今まで溜まり溜まっていたものが最高潮に達したような、器から溢れ出してしまったような、「頂点に達した」という意味での「最悪」という感じ。
見て見ぬ振りをしてきた小さな不満や痛みや我慢の数々が、もう耐えられなくなってしまって、大量の涙になって出てきた。
自分を犠牲にして、自分の羽を抜いて機を織るのは、もうやめようと何度も思ってきたのに、わたしは何をやっているのだろう。
本当に最悪だ。
「人生最悪の日」というのは、「もうこれ以上はない」という意味でもある。
だから「今日は人生最悪の日だ」は、もうこんなことにはならない、という意思の表れでもある。
そう、もう終わりにしたいのだ。
新しい時代にどう生きたいのか。
もう答えは出ているし、随分前から知っている。
昔の生き方は、あのときの大量の涙と、今日の雨とともに流れていった。
もう翼は折らない。
今日の写真は、20年ぶりぐらいに買った、バコパの花。
どんどん伸びて、どんどん咲く。