有名人が亡くなったとき、ときどき、深く響くことがある。
心の距離が近いとでも云うんだろうか。
亡くなったのは、ソルリ。
韓国のガールズグループの中では、少女時代の次に気に入っていて、動画を見かけるとなんとなく見てしまっていた、f(x)。
色白でベビーフェイスで、愛らしい笑顔が目に留まる、独特の雰囲気があるソルリ。
グループを知ったのはドラマに出ていた別のメンバーからだったけど、みんなそれぞれに個性が光っていて、いい感じだな、と思っていた。
何に同調しているのかわからないんだけど、深い悲しみを感じてしまう。
「美しく儚いものたち」とでも云うんだろうか。
ふとしたときにどちらかに振り切れてしまうような、繊細で際どいもの。
あの笑顔が純粋な分だけ、その輝きが強い分だけ、傷ついてしまうような。
自分らしく生きようとした結果、戦死してしまったような。
閉じられてしまった彼女の人生に、もう出てくることないあの輝きと才能に、ただただ、涙が出る。
魂の嘆きが聞こえてくるようで。
ずっとSNSで沈黙していて所在がわからなかったメンバーのクリスタルが、実は出棺までの3日間ずっと付き添っていたという記事を見て、また泣けてしまった。
いちばん気の強そうな雰囲気のクリスタルだけど、きっと深い悲しみに暮れていたはず。
彼女たちの魂の声を受け取って。
自分の人生をちゃんと生きよう。
そう思う。