祈るような想いで

そういえば。

「底なし子の大冒険」の中で主人公が、自分を理解して優しくしてくれる人をずっと避けたり遠ざけたりしてたんだけど。

わたしはそれを見ながら、祈るように思っていた。

 

「最後まで離れないでいてほしい」

 

どんなに突き放されても、拒絶されても、それが決して本心ではないことをきっと感じているだろう、だから諦めないでほしい。

最後まで一緒にいてほしい。

 

その祈りは届いた。

自分の想いが昇華されたように思った。

 

ずっと寄り添って一緒に戦ってくれる人。

理解して手を差し伸べてくれる人。

 

そう、わたしは、その手がいつか現れるのを、ずっと待っていた。

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