モノは見方によって変わる。
そして、何事も度合いやバランスによって、薬にも毒にもなる。
正解は一つじゃないし、人によって正解のグラデーションも違う。
「安定」って、なんだろう?
過度な安定は「停滞」にも繋がる。
だからわたしは安定という言葉があまり好きじゃなかった、昔から。
「公務員は安定している」とかいうのを聞いても、ふーん、くらいにしか思ってなくて、少しも興味が湧かなかった。
それは「マンネリ」に思えたし、なんだかつまらないことのように感じた。
実際は、公務員もいろいろで、活動や変化の多い職場もあれば、割と淡々とした職場もあるんだろう。
でも、なんとなく、決められた範囲でしか動けないようなイメージが強くて、自分には合ってないと思っていた。
その割には、どこかで安定を求めていたりする。
定職に就いてないのは不安、というのがどこかにあって、「やっぱり正社員になったほうがいいのかな」なんて思う。
でも。
本当は知っている。
そこにわたしの答えはない。
そろそろ自分で事業を始めたい、と周りに言うと、「でも安定した仕事があったほうがいいよね」という反応が多い。
いや、実際には、「いいね!楽しそう♪」という反応も割とあるから、ちゃんと数えたら半々くらいかもしれないんだけど、え、この人も安定推しなんだ…というパターンが思ったより多くて気になるんだろうな。
わたしも実際のところ、「とりあえず生活が安定しないことには…」「でも正社員だと身動きが取れなくなるから…」「そうは言っても派遣社員では収入も時間も取れないし…」というスパイラルにハマって、今まで来てしまった感じ。
結局、どっちつかず。
だけど。
生活の安定を優先していたら、事業なんていつまで経っても始められない。
本当に安定する日なんて、来るかどうかもわからないんだから。
失敗しても、元に戻ればいいだけなのに。
新しいことや、いわゆる「レール」がないことには怯んでしまうんだろうな。
他の人がやらないこと、選ばない選択だとしても。
勇気を出して、一歩踏み出すしかない。