孤軍奮闘というか。
危機管理能力をフルで働かせていないと、結果に辿りつけない。
ちょっとでも気を緩めようものなら、その隙に危険因子が入り込んでくる。
今月中に終わるはずだった実家の整理。
兄がコロナにかかって頓挫した。
そもそも、兄が出席できない可能性があるから、委任状を用意しておくという手筈だったのに、司法書士が理解してなかったらしく、今日まで進んでなかったとのこと。
契約は延期、飛行機はキャンセル。
この夏のチケット高い時期にわざわざ買ったのに。
兄と司法書士とのやり取りにまで、わたしが口出しして確認しないといけなかったのか。
そんなの、無理だよ。
プロじゃないのかよ。
お金取って仕事してんじゃないのかよ。
素人のわたしより頭回らなくてどうするんだよ。
チケットのキャンセル料を弁償しやがれ。
何が辛いって、この事態は十分予測できたこと。
わたしには想定内だった。
こういうことが苦手な兄のことを考えたら、一つ一つ確認して書類を間に合わせないといけない、その精神的負担に小さく絶望してたら、兄側は司法書士が直接やり取りすることになって、ホッとした。
そんなわたしを嘲笑うかのように。
火種は、全く消えてなかった。
むしろ、わたしの手から離したがために最悪の結果になったのかもしれない。
全然楽になんかなってなかった。
3週間前の懸念は、直前のキャンセルという結末に、見事に着地した。
上手く進んでいると思ったら全然違った。
いや、むしろわたしは、上手く進んでいると思いたかっただけなんだろうか??
わたしは万全の体制で挑もうとしたのに。
書類の確認も早めに終えていたのに。
やっぱりこの世の中は、がんばった人が、正直者が、損をするようにできてるんですか?
また振り出しに戻った。
日程から組み直し。
いつ終わるかわからない。
また先が見えなくなった。
もう、無理だ。
僕はもう疲れたよ、パトラッシュ。