拘りと執着

諦めないということも、
度合いが進むと拘りや執着になる。


拘りと執着は少し違うと思っていた。
「拘りを持って生きろ」と言うことはあっても、
「執着を持って生きろ」とは言わない。


でもそれは、微妙な違いだ。


正確には覚えていないけれど、
先日ラジオで聴いた瀬戸内寂聴さんの言葉に、
何かに拘って生きるのは不幸だといった意味のものがあった。


諦めないということも、
度を過ぎると執着になる。
人との間なら、ストーカーと思われてしまう。


その境目は、際どい。


諦めない、執着しない。


give upとlet goは違う。
でも、離れるという意味では同じだ。


掴んでいる手を放したら、
どこかへ行ってしまう。
でも、
意思があれば、また帰ってくる。


ある映画で、
飼っていたオウムか何かを森に放したけれど、
結局後で家に帰ってきた、というのがあった。


鳥籠が理由なのではない。
だけどそれは、
放さなければ、わからない。


拘りを捨てて、手放す。
そうすることで、心は自由になる。