雲の上から孤高の富士山を見る

5日ほどの滞在だった、今回の帰省。

家族(と言っても今回会えたのは兄夫婦だけ)と食事して、友達とお茶やランチをして、お墓まいりと家のことをして、コロ(犬)の散歩を手伝って、夕焼けの海に行っただけなんだけど、東京に帰って来たら、なんだかしばらく別世界にいたような気分になった。

 

実際、飛行機に乗らないと行けない距離ではあるし、東京に帰ってまた思い出したけど、日没時間が30分も違うし(仕事帰り、5時半なのに日が暮れていてびっくりした)、いろんな意味で時間の流れが違うんだけど。

 

体調が変だったのは地震のせいもあるのかもしれないけど、リセットに時間がかかっている。

 

飛行機といえば。

今回はなんとなく行きも帰りも窓際A席を選んでいたんだけど、新幹線と違って行きと帰りでは航路が違うので、結果的に違う眺めを楽しめることに初めて気がついた。

 

そしてその帰りの便、雲の上から富士山が見えた。

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一面の雲の中に、唯一、顔を出している。

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その孤高の美しさに、なぜだか涙が止まらなかった。

 

雲の上の存在は孤独だ。

あたり一面、雲しかない世界で、富士山だけが青空を見ている。

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それはなんだか、地上と空をつなぐ役割のようにも見えて、日本を代表するアンテナのようで、やっぱり特別な存在なんだと思った。