言葉の違いと考え方の違い

派遣先が外資なので、仕事で翻訳っぽいことをしなくてはいけないのですが。
先週はかなりボリュームのある他社からの報告書の英訳を渡され・・・・
悪戦苦闘していました。


自分自身の英語力の問題もあるのですが、
加えて、日本語で作成された報告書の内容を理解するのにも苦労し・・・


なぜ、あんなに分かり難くなるんでしょうね?報告書って。
なんか、簡潔になったのではなくて単に掻い摘んで文章を短くした、みたいな感じに思える部分もあるし、読んでいてもすんなり内容が把握できない。


結局、文章力なんですかね?
それとも思考とか考え方の違い?


日本語の内容を読んで理解して、それから英語にして・・・・という作業。
思ったよりも時間がかかって、全然進まなくて、
なんだか途中で煮詰まっちゃって、寝られなくなっちゃった^^
まぁ、次の日に相談して、なんとか持ちこたえたのですが。
ありがたいことに、とても柔らかくて雰囲気のいい人が多いので、助かっています。


翻訳って、簡単じゃないですよね。
本格的に翻訳してる人は、そのための勉強をしているんですからね。
TOEICの点数がいいから、って、そんなの全然関係ないし、別問題だと私は思うんだけど。


結局、言葉なんて、ものすごく幅広いものだし、その人の思考とも関わっているものだし、国が違えば考え方も表現方法も違うわけだし。
果てしないよなぁ・・・・と、しみじみ思ったのでした。


とにかく、精進ですね。
まぁ、若干追い詰められるくらいの環境も、必要なのかも知れません。


それにしても、
私にとって、
日本語の報告書が「理解しづらい」のと、
英語の報告書が「あまり分からない」のには、根本的な違いがあるように思う。
日本語の文章が分からないのは、論理展開や表現が掴みにくいのだけれど、
英語が分からない場合は大概、単語が分からなくて理解できないのだと思う。
英語の論理展開は前から進んでいくので、分からない単語があっても、進んでいくうちに具体的に展開していたり、詳しく言い換えていたりするので、たどっていくうちに内容が掴めることが多い。
それに比べると日本語の文章は、
読み進めれば進めるほど分からなくなって、「え?結局どういうこと?」「何を言おうとしてるの?」ということがある。
結論が分からない、っていう。
で、何回も読み返す。
それって、英語では起こりにくいんじゃないかな?
だって、最初に言い切らないといけないから。
結論がうやむやになりにくい。


まぁ、もちろんそれは、素人の書いた文章だから、というのもあるかもしれないけれど。
日本語でも、論理や意見や表現がはっきりしている人の文章は読みやすいし、
英語でも、論理展開が苦手な人もいるだろう。
でも、圧倒的に、日本よりもプレゼンとかディスカッションとかを訓練する文化の中にいて、論理展開がはっきりしていると思う。
私の思考回路は、どうも英語圏に近い気がする。
プレゼンとか、大好きですしね^^
どこでそうなったのか知りませんが^^


まぁ、そんな感じで、いろんなことを英訳を通して思った1週間でした。
言葉って、深いですね〜