ジャパニーズビューティー

昨日の夜は、
早めにご飯が終わったのでDVDを観ました。
職場の人が貸してくれた、「SAYURI」こと、"Memories of a Geisha"。


このDVDを借りる発端となったのが、外国人から見た日本人、だったか、
そんな話になり、
もう1つ、"Lost in Translation"も話題に上り、
ちょうどクリスマスイブに何か観ようと思って、
一応ラブストーリーだと聞いていたのでそっちを観た、と言ったら、
SAYURI」もラブストーリーですよ、と言われた。
そして、お正月だし日本っぽい気がするし・・・と思って、昨日観ることしにたのですが。


まだ前置きですが^^、
ちなみに"Lost in Translation"のほうは、ある人の感想が「なんだか分からないけれどバカにされた気分だった」というものだったんだけど、
なるほど、ちょっとその意味が分かるような(ある程度は想像していましたが)、そういう場面や捉え方がありましたね。
そしてそのときの「SAYURI」の感想が、
貸してくれた人曰く、「日本なのにみんなが英語で話していて、その違和感が最後まで拭えなかった」というものでした。
そもそも、主人公(の役者)が日本人じゃないですし。
最初に映画のレビューを聞いたときに、なんじゃそりゃ、と思ったのを覚えていて、なんだか無理があるよなー、と思っていました。


というわけで、
あまり期待値が高くない感じに見始めたのですが・・・


思ったより、全然、美しかったです。
確かに、映像の中の文字は日本語で、聞こえてくるのは英語、という不思議な部分はあるのですが、
それがそこまで問題に思えないくらい、
変に美化することもなく、もっと別の部分の、真実の姿に忠実にあろうとする感じが表れていて、
とても美しい映画でした。


そこから、
日本の持つ、独特の美しさについて、考えていました。
主人公の美しさは、多分、
外見だけではなく、
強さと賢さと真っすぐさと謙虚さ、なのだと思います。
そしてそれは、
もしかしたら世界共通の部分もあるかもしれませんが、
日本の芸者という文化の中で、日本の美しさとして表れたような気がします。
そして、
本当の美しさを持った人というのは、
一部なのかもしれない、と改めて思いました。
そしてその本物の美しさは、
国境や文化を越えて、
人の心を動かすのではないでしょうか。


現代の日本にある美しさとは、なんでしょう?


いろいろ考えていると、
外国人が「サムライ」や「ゲイシャ」に憧れるのは、
見かけの物珍しさといった奇異の目からではなく、
筋の通った生き方のせいなのかもしれない、と思えてきました。
多くを語らない、出しゃばらない、性分を弁える。
そして心の奥に、なにかを秘めている。
その姿が、魅力的に映るのかもしれませんね。


今更ながら、ジャパニーズビューティーについていろいろと考えたい、
そんなお正月になりました^^


このタイミングで観てよかったと思います。
なんだか、
最後の最後に希望を与えてくれるような、そんな映画でした。