ネガティブ共感はもういらない

セミナーに参加して気づいたことがある。

昔から苦手だったこと。

 

女性がグループで集まった時に出てくる、ネガティブ同意もしくはネガティブ共感。

(ちなみに、自分は男性グループで集まることがないので、男性だとどうなのかというと、わからない。ただ、知っているのは女性の方だけなので、女性グループと表現している。)

 

それは、「やっぱり難しいよねー」「なかなかできないよねー」というもの。

やってないことやできてないことの理由をみんなで言い合って「そうだよねー」で終わる。

「ダメな私アピール」をみんなでやってる。

 

なんじゃそれ、と思う。

そんな話して、なんになるの?

なんかプラスになるの?

何か解決するの?

明日の活力に、なるの?

 

それは共感ではなくて、やってないのは自分だけじゃないという安心のような、でもともすれば「あなた一人だけやってるなんてことはないよね?」という牽制のような、なんだか得体の知れない足の引っ張り合いのような感じがする。

だからわたしは苦手なのだ。

 

「これがなかなかできないんだけど、どうしたらいいかな?」ではなくて、「できないんだよねー」で終わる話。

で?どうしたいの?

結論は?

現状維持でいいってこと?

 

そういう人が数人集まると、多数派がネガティブなもんだから、ポジティブに会話が進まない。

そのダメアピール、必要?

 

 

それでふとよぎること。

「できる人」や「成功している人」になることへの恐れ。

今まで通り「できない人」でいることのほうが、「できる人」へ変化することより、安心できるという心理。

 

停滞、膠着、現状維持。

そういうことが、ものすごく気に障るのは、わたしもそれに引っ張られるのがわかるからだ。

 

ともするとそちらに引き戻されそうになるのに、だから必死で戦ってるのに、みんなが周りでガヤガヤと言っているのが聞こえてくる。

「それは難しいよねー」「なかなか無理だよねー」「やっぱりできないよねー」・・・

 

 

ネガティブ共感はもういらない。

やりたいなら、本気でそう願うなら、そんな言葉を発する前に、なにができるか考えて、アイディアをシェアすればいい。

そのために集まるんじゃないの?

 

 

それは自分に対しての自戒でもある。

他人を通して、自分の陥りやすい性質や、本来やるべきことに気づく。

 

女性は共感を求めているだけで解決を求めてないとよく言われる。

でもわたしは違うと思う。

自分が誰かよりできるようになったり、成功したりすることに対して、女性はものすごい「抑止力」を発動させるのだ。

それは多分、長くそういう「役割」を求められていたからで、社会の「空気を読む」ことに、あまりに慣れてしまったからだ。

 

 

わたしだってそうだ。

違和感を持っていても、言い出さないことも多い。

それはその場でそれが「求められてない」ことがわかるからだ。

でももうそんなことにも、ほとほと嫌気がさしてきた。

 

 

そういえば、今日読んだ記事の中に、女性が社会の中で進出できていない、例えば東大の研究員に女性がほとんどいないと、それは到底無理なんだと判断して目指そうとしない、ということが書かれていた。

前例がない。だからできる気がしない。

それも影響しているかも知れない。

 

 

もっと力を発揮できる。

だれもがそれを信じて、行動できるように。

空気を変える勇気を持とう。