人はどうして
言葉を信じるのだろう
本心とは違うことを言っているかもしれないのに
なぜ言葉を信じるのだろう
言葉なんて いくらでも嘘をつけるのに
なぜそれを信じるのだろう
言いたくないこと
言いたいけど 言えないこと
伝えたいけれど
伝えられないこと
それらを全て飲み込んで
「なんでもない」と言うとき
何にも言わないとき
聴こえているのは言葉なのか
それとも
言葉にならない感情なのか
なぜ人は
その言葉自体に真実があると
思ってしまうのだろう
なぜ人は
そうやって
言葉を信じて
簡単に 引き下がってしまうのだろう
言葉の中にある
真意に耳をすまして
その揺らぐ気持ちに
耳をすまして