たった一人の特別な人を見つけたら

普段はドラマを見ることが多いんだけど、興味がありそうなBLのドラマは一通り見てしまったので(会員になってないNetflix以外)、この週末は映画を見てみた。

ストーリー展開が二転三転と続いていくドラマと違って、映画は一つのまとまりになっているので、表現している世界観みたいなものが違う。

今日見たのは二つとも日本のものだったんだけど、どちらも結構良かった。

 

異性間だろうが同性間だろうが、人を好きになるって同じでしょ、と思う反面、同性の場合に引け目や戸惑いがあるのは、そうだろうなー、と思って見るんだけど。

 

そういう部分を丁寧に描いているものを見ていると、わたしがBLに共感するのは、そういうハードルがあるからなのかな、と思う。

 

なぜだかわからないけど、昔から「自分の相手を見つけるのは、そう簡単なことじゃないだろうな」と思っていて。

どこか諦めにも似たその感情は、マイノリティである同性愛に対する共感とつながっていて、「わたしよりも対象が狭いぶん、大変なんだろうなー」と思っていたんだけど。

このところ市民権が得られつつあるBLを見ていると、逆に「いいなー」とか思ってしまう。

 

いや、全然まだまだ偏見や差別に満ちているんだけど。

それはわかっているんだけど。

 

異性だろうが同性だろうが、世代が一緒だろうが違っていようが。

自分にとってのたった一人の特別な人を見つけることがどんなに貴重で尊いことなのか、それを感じている人はどれくらいいるんだろうと思う。

 

そんな奇跡に出会えたなら。

別の誰かに取って変えることなんてできない。

 

 

二つ目に見た、前から気になっていた「花は咲くか」という映画。

なんだかいろんな部分で「見てよかった」と思える作品だった。

 

 

結局わたしは、映画を含め、作品の中に救いを求めているのかもしれない。

登場人物がみんなまっすぐで悪意がなく、最後に希望が見出せるような。

 

主人公が描いていた絵も、なんだかすごくよかった。

 

 

まっすぐであること。

逃げないこと。

 

花は咲く。

そのときが来れば、必ず。

 

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